平成28年度 第3回 スピーチ発表会


平成29年2月19日(土)13時より三田の東京都障害者福祉会館にて「第3回 スピーチ発表会」が開催されました。

 

松山会長の挨拶の後、今回の15人の出場者がクラス毎に日頃の練習成果を披露し、会場から大きな拍手が送られました。

最後に福田先生の講評で的確なアドバイスをいただき、参加者一同とても勉強になりました。

 

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式次第
式次第
会場の風景
会場の風景
福田先生
福田先生

 

 

◆発表者(敬称略)
初心クラス 中岡 利子、領家 宣雄、洞毛 照子、村上 武司
初級クラス 松戸 和夫、山岡 弘尚
中級クラス 高橋 孝壽、三田村 一雄
上級クラス 斎藤 久江、辻 和夫、奥島 茂
ELクラス 尾林 繁、君島 章吾、林 芳紀
シャントクラス 茅 史郎
(以上15名)

 


初心者クラス
初心者クラス
初級クラス
初級クラス
中級クラス
中級クラス

上級クラス
上級クラス
ELクラス
ELクラス
シャントクラス
シャントクラス

 

◆松山会長挨拶
皆さん、こんにちは。
今日は多くの方がお集りくださいましてありがとうございます。現在この教室で勉強している会員さんによる発声発表会と身体の後遺症や発声の悩みなどを相談する家族座談会をこれから4時まで予定しています。
スピーチ発表会の主旨はお稽古発表会ですので全員の皆さんにやっていただくのが良いのですが、時間の関係で各クラスの代表者の方に発表していただくことにいたしました。
自分たちの今後の進まれる状態を知って練習の励みにしていただければと思います。また家族座談会は皆さんが常々抱えている身体の心配事や発声の悩みなどを相談する時間です。主に当会の特別常任顧問であります福田先生に回答していただきます。皆さんにとって有意義な時間になりますよう願っています。
最後に福田先生の経歴をご紹介させていただきますと福田先生は慶應義塾大学をご卒業後アメリカエール大学にて研究をされ、帰国後は慶應義塾大学、国際医療福祉大学、東海大学の医学部教授を歴任され、現在は青山耳鼻咽喉科福田ボイスセンター長です。また、同時にニッポン放送番組審議員という変わった肩書もお持ちです。

 

◆福田先生の講評
初心、初級、上級と、だんだん上手くなっていくことが実感できました。
比べてみますと初心の方は「あ・い・う・え・お」それができれば先ずはOKです。初級ではそれを「か・き・く・け・こ・さ・し・ ~」などがきちんと聞こえるように口の動きを工夫しなければなりません。初心の音の出たその後の構音機構の練習のタイミングがちょっと遅いのかな、と感じました。
ELはELのバイブレーションの音が100%近く首の中に入っていくということは非常に難しいのでしょうが、言葉と同時にバイブレーションの音が消える、という当て方を工夫すれば良いのではないかと思います。
シャントはそれ程時間をかけずに発声できるということですが、学会ではシャント好みとそうでないドクターと分れています。どうしても上級に行かれない人は、メンテナンスの面倒や費用がかかるということなどを承知のうえで、主治医と相談して考えてみても良いと思います。
今日はとても感心しました。