EL(電気式人工喉頭)クラス


銀鈴会 EL(電気式人工喉頭)マンツーマン指導風景

 

人工発声器=エレクトロ・ラリンクスと呼び略してELといいます。

 

手術などで声を失った人がもう一度会話が出来るようになりたい!と希望されて銀鈴会に入会されますが、手術の方法によって食道発声が困難な人、一日も早く職場へ復帰したい人、その他の理由でELを希望された方々がELを使って発声練習をしています。

 

教室は、20人前後の出席者で、50歳代から80歳代までの幅広い方々が練習に励んでいます。早い人で2~3週間、平均半年くらいで習得されます。
初めは不安いっぱいで来室されますが、会話ができるようになるととても明るくなります。教室の開催日は食道発声と同様火、木、土の週3日間です。時間は1時から2時半までの1時間半です。


練習内容

基本練習として教材を使用して50音を発声

  1. 初心者を重点的に指導員と会員さんの対面個人指導
  2. 軽い体操と休憩
  3 .輪番方式のスピーチ

ス ピーチの話題は他の人に不快感を与えるようなものは遠慮願っております。初心者の方は自己紹介から始めますが4~5回目ぐらいからはまとまった話ができる ように なります。最近は歌を披露される方が増えてきました。・・ある特定機種のELに曲のチップが装着されていて指の操作と歌詞の発声でおこないます。当人は気 持ち良いよう で、聞いている人も楽しくなります。

 
ELの利点
 1.  特別な空気の吸い込みが不要、力む必要が無い。(高齢者でも扱える)
 2. ベッドに寝たままで会話ができる。
 3. かなりの音量が得られる。
 4.  続けて長く話せる。

  自分での発声練習のしかたやEL器具のメンテナンスに関する指導も行います。


ELの面倒なこと

電池が切れると発声できません。(常に電池の予備を携帯する必要があります)
 1.  周囲の状況に合わせて音量の調節が必要。
 2. 水の中や硬い地面、床に落下すると故障する恐れあり。
 3.  片手がふさがる。
 4.  機械的な声になってしまう。