食道発声は、食道に入れた空気を逆流させて食道の粘膜を振動させて原音を生み出します。そこで、まずは「お茶のみ法」による原音発声から始めます。入会当日に声の出る人、なかなかコツをつかめず苦労する人多種多様です。
「やさしく、分かり易い食道発声」をテーマに、練習を繰り返して頂きます。最初は不安定な原音も日を追う毎に安定して来ます。原音「あ」から始まり「あめ」「あたま」などが順調に出てくると気持ちは明るくなり、一層練習に熱が入ります。
発声しやすい同じ言葉を繰り返す練習を「同一音の連続発声」と言います。この 練習方法は将来も大変有効です。慣れてくると、食道に空気を入れ、声を出す事を身体が覚えます。
こうして、「こんにちは」「ありがとう」が言えたら初級クラスへ進級です。最近の傾向として、食道再建手術の方が入会者の半数を占めています。その方々も、それぞれの状況に対応して、食道発声をマスターされています。