「こんにちは、ありがとう」など5音程度の言葉がしっかり相手に伝わるような発声練習をします。これが出来ると次は、言葉と言葉をつないで自己紹介や日常挨拶などの「簡単な会話」が出来るような練習をします。
この様な訓練によって、初級クラスでは健常者のようなしゃべり方ができる基礎を作っていきます。
初級クラスの指導で特に大切なことは、口や鼻から空気をスムーズに咽喉に取り入れることです。そのために発声しやすい言葉でリズムを取りながら、たとえば「あめ、あめ、あめ・・・・」「おちゃ、おちゃ、おちゃ・・・」、「こんにちは、こんにちは・・・」など同一音の連続発声を練習します。
またこのクラスになると、「悪い癖」が出てくることもあります。気管孔から雑音が洩れたり、口元でぺチャぺチャ音がしたりします。そういうことにも注意しながら練習を積み重ねていきます。